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エミレーツ ワン&オンリー ウォルガンバレーの最新レビュー

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オーストラリアにある世界遺産ブルーマウンテンズ、ウォルガン渓谷に佇むカンガルーの森。

そこには人間と動植物がお互いを尊重し、美しく共生する理想世界が、一つの村で再現された場所があります。

広大な草原を駆け回るカンガルー、断崖の織りなす造形美を背景に、鮮やかに飛び回る青い鳥。

耳に心地よく残る川の音色に、いつも以上に深く、体内に取り込みたくなる清々しい空気は、癒しを通り越して天国。

そこに覆い隠されるように佇むのは、秘蔵のラグジュアリーホテル、

Emirates One&Only Wolgan Valley

耳を澄ますと、森の精霊、こだまのさえずりが聞こえてきそうな、自然豊かで美しい森に、しばらくのあいだ身を委ねると

旅が終わる頃には、心の底を叩くと美しい音が返ってくるよう。

心身ともに洗われます。

今回は、2021年11月に2泊3日で滞在した私の最新レビューと共に、全室スイート、プライベートプールつき、オールインクルーシブのエミレーツ ワン&オンリー ウォルガンバレーホテルの魅力をお伝えしていきます。

エコリゾート

自然保護区に位置するサステナブルなリゾート

ブルーマウンテンズ北部、ウォレマイ国立公園とガーデンズオブストーン国立公園の間に位置する、自然保護区の約1%を利用した、2009年創業のエコリゾートホテルです。

エネルギーや水、空調設備などに対し環境性能の高い、グリーンビルディングを考慮してデザインされており、世界的に権威のある認定機関、Toitu(旧carboNZero)により、カーボンニュートラルの認証を受けています。参考文献はこちら

ブルーマウンテンズの一番の名所、スリーシスターズからは車で約1時間、シドニー空港からは車で約3時間のところにあります。私の住むキャンベラからは車で約4時間かかりました。

なんといっても最大の感動は、自然保護区ならでは、毎朝窓際に遊びに来てくれる野生カンガルーの群れでしょう。

ゲートを越えた途端、野生のカンガルーと共に、素敵なホテルスタッフがスパークリングロゼでお出迎えしてくれるというのも嬉しいポイントです。

ホテルまでの行き方

ホテルまでは、シドニー空港からの送迎リムジンサービス、ヘリコプター、または自家用車で行く方法があります。私の滞在した時期はコロナ禍で、国内からの観光客のみだったこともあり、多くの方は自家用車を利用している印象でした。

ただ、今回2回目の利用という宿泊客とお話した際に、彼らの家族はヘリコプターで来る予定が悪天候でキャンセルとなり、最近の豪雨の影響で道が閉鎖して車での到着も困難かもということでした。天候によっては道路封鎖、ヘリもキャンセルになる可能性があることを心得ておいた方が良さそうです。

Wifi環境

2021年現在、Wifi環境に関しては、ウォルガン渓谷エリアは圏外ですが、リゾート内のフリーWifiは問題なくスムーズに使えます。

リゾートから少し離れたところへ移動する時のために、自宅でオフラインマップを携帯にダウンロードしておくと安心かもしれません。

ホテルヴィラの立地

ホテル部屋は、ベッドルームの数によって、3種類。全室スイート、全ての部屋にプールがついています。ただ、上の航空写真をご覧のように大半の部屋は1ベッドルーム、カップルや小さなお子様連れの宿泊客が多い印象を受けました。

ひらがなの「し」の字形に並ぶヴィラ。地図、北東に位置するメインロビーにお食事処があります。ホテル敷地内はスタッフが運転するゴルフカートで毎回送迎していただけますが、歩くことも可能です。どんなに遠くてもヴィラからメインロビーまで徒歩約10分以内

ちなみにそれぞれのヴィラには自転車が人数分用意されています。乳幼児用に、自転車に取り付けられるカートを利用している方々も度々見かけました。

予約の際に特定の場所の希望を伝えることも可能で、人気はやはり西側「し」の字形の左側のラインだそうです。そんなことも知らず、1週間前にたまたま空きを見つけて予約した私たちですが、幸運にも西側で、毎朝目の前にカンガルーが来るのを楽しめました。

とはいえ、360度絶景が望め、カンガルーも敷地内にたくさんいるので、どこであれ満足できるように思います。ただ、部屋のプールやテラスからの写真に、他のヴィラが映り込まない位置は、西側になります。

こうして部屋の前に遊びにきてくれるカンガルーが可愛くて堪りません。赤ちゃんカンガルーの動きに毎回きゅん♡

自然を尊ぶデザインスイート

暖炉つきスタイリッシュなヴィラと豊富なアメニティ

作り込まれたラグジュアリーではなく、オーストラリアらしい自然との調和を重んじるリゾート空間。一部屋は決して広くはありませんが、3つに区分けされたそれぞれの部屋に、必要なものがセンスよく配置されています。

居心地の良い暖炉付きリビングルームに、全面ガラス張りの窓から入る光は、壮大なパノラマを独り占めしているようで、そこにいるだけで大変癒されます。

隣の部屋に移動すると、キングサイズベッドが真ん中にどーんと置かれたベッドルーム。リビングと寝室で暖炉をシェアするデザインです。こちらにもリビング同様テレビがついています。

ベッド横のクローゼットは、ウォークインクローゼットになっており、座ってメイクができ、アイロン台も置けるようなテーブルと鏡、ドア裏にも全身鏡がついています。

ちなみに必要なアメニティ、スリッパや歯ブラシ、シャンプー類、ボディーローション、ドライヤーなどは揃っています。さらに、奥のドアに進むと、洗面所があります。

並びの洗面台の後ろが、シャワールームになっており、天窓から入る自然光がまた素敵。

個室になっているお手洗いは、離れ(向かい合わせ)のウォシュレットつき。

バスタブももちろんあります。バスソルトがいい香り。お風呂に浸りながらカンガルーを眺め、のんびり読書する時間もまた最高ではないでしょうか。

置かれているアロマディフューザーの香りが気に入り、売店で同じ香りを購入しました。オーストラリアブランド、iKOUのアロマディフューザーで、レモン、ラベンダー、ゼラニウムなどが調合されたもの。どこかヒノキの懐かしい香りもしました。

ちなみに部屋の飲み物も全て宿泊料金に含まれています。ジュース類や炭酸水、ワインやビールなども必要であればその都度補充していただけます。部屋内にあるもので追加料金がかかるのは、ウイスキーのみ。

24時間楽しめるリビング横のプライベートプール

リビングに併設するプールは、まだ少し肌寒いこの時期、温水になっているので問題なく楽しめます。

外は真っ暗ですが、天候に左右されず夜でも24時間、プールが楽しめるというのも室内プールのいいところ。

でも、こうして浮かれていたら、うっかりリビング側から鍵をかけたまま、プールのドアを閉めてしまい、夜中にプールの部屋に夫婦で、閉じ込められました。

ただ、こういうおっちょこちょいが存在することを想定してか、プール室には直接外に出られるドアがあります。そこから、夫が通りかかったスタッフに助けていただき、無事に解錠という、ちょっとした事件もあり。

皆様もどうかお気をつけください。

カンガルーに接近できる屋根付きテラス

リビングに繋がる屋根付きテラスは、網戸のお陰で、虫除けだけでなく、外からは見えにくいようになっています。

毎朝やってくるカンガルーにも気付かれずに近付くことができました。カンガルーは警戒心が強く、こちらから寄っていくと大体は逃げていきます。

テラスにロッキングチェアとテーブルがありますが、外に出たところにもテーブルセットがあります。

私が座っているとカンガルーは寄ってこないが….。

オールインクルーシブの食事

滞在中のお食事やドリンクは宿泊代に含まれています。

アルコール類に関しては、スパークリング、白赤ワイン、デザートワインを含め計14種、ビールは12種、ハードサイダーは4種がオールインクルーシブに含まれ、期待以上の種類の豊富さでした。

このほか、追加料金になりますが、種類豊富なワインやカクテルメニューも用意されています。

お食事は、朝、昼、夜、それぞれメニューが用意されており、その中から好きなものを注文するという形になっています。

お食事処はメインロビーのある建物で、朝・夕は上の階で、昼食は下の階になります。テラス席もあり、窓際など好みの席を選んで、案内していただけます。

コロナ禍でシェフが変わったようで、既に公開されている昔の食事レビューはあまり参考になりませんでした。今後また変わる可能性もありますが、2021年11月現在のメニューと一緒に、2日分一気にまとめてご紹介。

素敵な一日の始まりを予感させるブレッキー

ブレッキーって、オーストラリア風に言ってみました。

Breakfast Menu

初日はお天気が良く、外のテラスでいただきました。壮大な渓谷ビューを目の前にし、香り高く滑らかなオーストラリアのコーヒーと共に、気持ちの良い朝を迎えられます。

クロワッサンなど種類豊富なペイストリーバスケットをもったスタッフが回ってきてくださいます。

初日はサーモンを選びましたが、好みの別れるエキゾチックなソースだったような覚えがあります。

そのため翌日は、和風の野菜出汁にポーチドエッグとキノコなどが入った一品にしました。日本人好みのなんだかホッとするお味で美味しくいただきました。

夫は2日続けて同じチーズプレートに、自家製燻製豚とパンに卵がのったものを注文していました。

こちらは、スクランブルエッグ、目玉焼き、オムレツなどに変更できます。この燻製肉が美味しくて、私も気に入りました。

デザートが見逃せないランチ

ランチもテラスでいただきました。滞在中は、2泊ですと、2回ランチがついています。

チェックイン(15時)前またはチェックアウト(11時)後に、ランチ時間に合わせてのお食事が可能です。

ランチメニューはシーフード類が豊富で少し興奮ぎみにシーフードを中心にオーダーしました。

Lunch Menu

ただ、メニューが良さそうだからといって、実際にお味が好みにあうかどうかは別の話。

2日目のランチで、こちらでシーフードを頼むのはやめようと決心しました笑。テリーヌは美味しかったです。

夫が注文していたサンドイッチに、ポテト。実はここのフライドポテトがとっても美味しい。←フォローになっていない

ランチのデザートは両方大満足。初めてのホワイトチョコレートのクレームブリュレは、濃厚クリーミーで美味しかったです。ちなみにデザートワインも♡

ステーキが美味しいディナー

週末には、ライブミュージックもあり雰囲気も一段と良かったです。ただ、早い時間の方がスタッフの余裕もあり、お勧めです。

8時以降になると混雑していました。ただ、一時的なものかもしれませんがコロナ禍で人材確保が難しいというお話も伺いました。

Dinner Menu

食事メニューは2日間同じでした。同じメニューから選ぶことになるため、2泊3日でちょうどよかったなと感じました。

見た目がお好み焼きのようなビーフタルタルに関してはノーコメント、キングフィッシュの前菜は初日のディナーで注文し、翌日ランチでシーフードは頼まない方がいいと決心する前の話。

でも、2日目の夜にいただいた、ポークとウズラの前菜は、ソースとのバランスが絶妙でとっても美味しかったです。

こちらのレストランは、お肉が美味しいんです。

夫は2日続けてステーキを注文していました。特にサーロインは上品な甘味が絶妙でした♡

Dessert menu

メニューを見ただけでは想像し難い、なんだかファンシーな夜のデザートメニュー。

どれも異国情緒あふれるお味で、普通のシンプルなアイスクリームで十分だと感じたのが正直なところ。でも、チーズプレートとデザートワインは裏切りません。

ここで、初日のディナーの夜に思わぬ出来事が…

普段、三食いただくことがないためか、お手洗いで座った瞬間に私のチェーンベルトが、ブチんと切れました。

応急処置をし、部屋に戻ってから修理へ。

何に、一番驚いたかというと、私のお腹と一緒にベルトがはち切れたことよりも、夫がこうしたところにヘッドライトとペンチを持参しているということ。

でもお陰で直りました。頼りになる♡

ホテルアクティビティ

ホテルアクティビティは、宿泊料金に含まれるもので、ガイドつきハイキングや周辺ツアー、星の観賞など6種類程があります。天候にもよりますが希望があれば開催されます。

ただ、ホテル一帯が森の中にあり、ハイキングコースやトレイルマップが用意されているため、時間に拘束されず自由に動きたいという私たちのようなタイプの方は、地図一つでお好きなときに自分に合ったコースを周るのがおすすめです。

そのほか、追加料金で、乗馬、野生動物のツアー、夜行性動物のツアーなどがあります。プライベートツアーも可能だそうですが、乗馬やアーチェリーなどのプライベートツアーに関しては3ヶ月先まで既に予約で埋まっています。

スパに関しても、3ヶ月先まで既に予約で埋まっていました。一週間前に予約した私たちの入る隙なしでした。

ちなみに、半年先など早めに予約するとお得になるため、通常料金に含まれるアクティビティ以外のことにご興味があれば、すべて一気に予約してしまうのが良さそうです。

清々しい森の香りに、鳥のさえずり、息を呑むほど美しい大パノラマを満喫する旅、ぜひ一度オーストラリアならではカンガルー村のリゾートへ足を運んでみてはいかがでしょう。

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