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【Alfonsino】寒い時期に食べたいオーストラリアの海鮮旨味たっぷりアクアパッツア

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オーストラリアで美味しい魚をお探しの方、シドニー・キャンベラ近郊でどういった種類の魚介類が手に入るのかご興味ある方、また国際結婚生活で魚料理のバラエティをもっと増やしたいんだけどなぁとお悩みの方へ。

我が家は、週に1回、「魚の日」というのを設けています。そうでもしないと、ついつい、夫が喜ぶ肉料理に偏りがちになるからなのですが。へへ

日本のように、新鮮で種類豊富なお刺身が、スーパーに売られていればなぁと、海外にきて何度思ったことか。さらに、オーストラリアの大手スーパー、ウールワースなどでも手に入る人気シーフードの代表、サーモンバラマンデイにもしばらくすると飽きてくるんです。

ただ、内陸都市のキャンベラにも、フィッシュマーケットは点在しており、主にNSW州の漁港から新鮮な海産物が運ばれてきます。お陰で、バラエティ豊かな海鮮料理に挑戦することができています。

今回は、「完全肉派な夫も喜ぶ魚料理」を研究し続ける私が選ぶ魚、調理法をご紹介いたします。

オーストラリアの金目鯛

Alfonsino ナンヨウキンメ

8月、晩冬のキャンベラのフィッシュマーケットで購入したのは、上のお写真、AU$26.90/kgで売られていた「Alfonsino / 金眼鯛」と表記された魚。

Alfonsino は、キンメダイ科キンメダイ属の魚で、日本ではナンヨウキンメと呼ばれています。日本で食べる金目鯛と比較すると、脂身は少なめですが、身は熱を通しても硬くならず、ふんわりとして甘味のある美味しい白身魚です。

Redfish キンメダマシ

オーストラリアで獲れるキンメダイ科の魚は、他にもRed Fishがあります。こちらは、キンメダイ科キンメダマシ属の、日本でキンメダマシと呼ばれる魚です。

金目騙という名の通り、似ているけれど金目鯛とは別の属性ということでそのように呼ばれているとか。こちらも、ネット図鑑によるとナンヨウキンメ同様に、脂身は少なく、身は熱を通しても硬くならないということです。シドニーフィッシュマーケットでは、寒い秋冬にかけてが旬のピークになります。

日本の魚図鑑をみてみると、私が購入したのは、キンメダマシじゃないかと思うのですが、どちらにせよ、身がふかふかで美味しかったです。オーストラリアの漁業で、キンメダイを細かく分類しているのかは不明ですが、オーストラリアのキンメダイ、一度試してみる価値ありです♡

参考文献:
ぼうずコンニャクの魚貝類図鑑・キンメダマシ
ぼうずコンニャクの魚貝類図鑑・ナンヨウキンメ
Fishfiles – Australian Seafood by Seasons

フィッシュマーケットでの魚の頼み方

料理を伝えてアドバイスをもらう

魚の捌き方を知っているかどうかに関わらず、プロにやってもらえるなら極力お願いしたい私。

すでにどういった料理に使用するか決めている場合は、注文する際に、「○○の料理に使いたい」と先に伝えてから、切り身(三枚おろし)またはお刺身にしてもらったり、一尾丸ごと使いたい場合は内臓や鱗を綺麗にしてもらっています。センスのいい魚屋さんであれば、その料理に使うベストな状態で、捌いてくれます。

覚えておきたい6つの英語で十分

“Clean the fish” は、魚の内臓や鱗をとって綺麗にしてくれることを意味しています。私がフィッシュマーケットで一番よく使うセンテンス。

“Keep the ○○” は、○○はつけておいて欲しい時に使います。頭(head)など

“Remove the ○○”は、○○を剥いで欲しい時に使います。皮(skin)など

“Cut into fillets” は三枚おろし(海外のスーパーで売られている状態)、

“Slice into sashimi” はお刺身。ちなみにfilletは動詞としても使えます。

これらを、次の文章の●●●部分にあてはめれば、英語が苦手でも迷わずに魚を購入できるかと思います。

” Could you ●●● , please? “で通じます。魚の名前は覚えなくて大丈夫。 指差して、コレ(this)でいきましょう。

アクアパッツア

今回作ったのは、アクアパッツア。お洒落な響があり、おもてなし料理なんかにも素敵ですが、調理法はいたってシンプルです。こだわりたいのは、新鮮な魚介と、美味しいセミドライトマト。

海鮮類は、内臓と鱗をとって綺麗にしてもらったナンヨウキンメと、一緒に購入したピピ貝を使用しました。アンチョビも少量使っています。

作り置きセミドライトマト

プチトマト1パックを使って、ガーリック、タイム、オリーブオイルだけで簡単にでき、長期保存も可能なセミドライトマトは万能作り置きとして、我が家では度々登場します。

トマトを半分にカットして、切り口を上にした状態で、オーブンfanモード90℃で約2時間ゆっくり火を入れます。オーブンから取り出したら、器に入れ替え、ひたひたのオリーブオイルガーリックタイムをひとつかみ入れて冷蔵庫で保存してできあがりです。

まろやかで美味しいセミドライトマトに仕上がります。そのほか、サラダに入れたり、フォカッチャやピザに載せたりして使っています。

意外と簡単アクアパッツアレシピ


材料

  • 白身魚 1尾
  • ガーリック 1片 – 半分にカット
  • アンチョビ 1-2個(大きければ1個で十分) – ペースト状に刻んでおく
  • ピピ貝 10-20個 (あさりやムール貝でも可) – しっかり砂抜きしておく
  • ケーパー 大さじ2
  • カラマタオリーブ / 黒オリーブ 10個
  • グリーンオリーブ 10個
  • セミドライトマト お好きなだけ
  • 白ワイン 1/2カップ
  • 水 1/2カップ
  • オリーブオイル 大さじ3
  • 塩・胡椒 適量
  • パセリ 少量

手順

  1. 魚は、内臓と鱗をとって、綺麗に洗ってキッチンペーパーで拭く。軽く胡椒を振る。
  2. 深みのあるフラインパンに、たっぷりのオリーブオイル(分量外)、半分に切ったガーリックを入れ、香りが出てきたら取り出し、中強火で約3分ずつ、魚の顔をまずは右向きにして焼き色をつける。裏返して反対側も焼き色をつける。(←最終的に左向きで提供したいため)
  3. 2のフライパンに、刻みアンチョビ、ピピ貝、ケーパー、オリーブ、セミドライトマト、白ワイン、水を入れて、強火で蓋をする。(魚の表面にかからない程度に水分量を調整可)
  4. 貝が開いたら、蓋を開けて中弱火にして煮詰める。
  5. 最後に、魚の上にオリーブオイルをかけて、フライパンを揺らして馴染ませ、味をみて必要であればお塩で味を整える。
  6. パセリをぱらっとかけてできあがり。

そのまま提供したくなる美しさ

銅製フライパンはWright’s Copper Creamで簡単お手入れ

アクアパッツアの付け合わせ

サイドサラダは、新鮮バジルで作るジェノバソースのサラダにしました。あっさり系のメインには、しっかりしたお味のサラダを合わせるのが好みです。

アクアパッツアでできた美味しい海鮮スープは、バゲットとの相性も最高です。

この時は、キャンベラのお気に入りパン屋THE KNOX MADE IN WATSON炭サワードウバゲットを合わせています。だから黒くて見えない笑。

もしくは、フライドポテトなんかも合います。このときは、トリュフ農場で購入したトリュフブリーを薄切りバゲットにのせてアペタイザーにしています。

そこに置くだけで洗練されたテーブルへ

肉好き夫の反応と対策

肉派には難易度高めか

「スープは美味しいけど、魚の骨が気になる」そうです。1尾まるごと、使うので、美味しいお出汁が出て風味最高なのですが、魚が得意でない場合は、フィレで提供するのも良いかもしれませんね。

自己評価

自己評価してみました。五段階評価です。あ、自分に甘いです。

- 美味しさ ★★★★ 美味しいけど次回調理法を変更(夫の場合フィレに)
- 料理の手間 ★★★★ 調理器具一つでできる
- 華やかさ ★★★★★ 記念日/おもてなしに
- 肉派夫の反応 ★★★ "It's good, but..." 
- 今後の登場回数 ★★★季節毎に1回は作りたい

と、今後もがんばりたい魚修行の日々をお送りしました。

それでは皆様、美味しい旬の魚も取り入れて、バランスの良い素敵な食卓をお楽しみください。

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Have a wonderful day!

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