【実証】絶品ティラミスに合わせたいお酒はどれ!?
イタリアンの王道スイーツ、ティラミスはお好きですか。
深みのあるエスプレッソに、大人のエッセンスを加え、そこにクッキーを浸してできる濃厚で妖艶な層と、卵にマスカルポーネ、砂糖が合わさってふんわり仕上がる優しさの層が重なる、魅惑のドルチェ。
まず、響が良い。「ティラミスゥゥ」と言葉にしただけで、一秒前よりイイ女になった気分にさせてくれるのは、ティラミスとクレームブリュレくらいじゃないでしょうか。
今回は、そんな素敵なスイーツの魅力を深掘りし、特別な日やおもてなしにもぴったりのデザート、ティラミスの起源と、美味しいレシピに加え、厳選5種類のリキュールを比較した、ティラミスに合わせたい洋酒を探し求める旅へとご案内します。
ティラミス名前の由来
Tira mi suは、イタリア、ヴェネツィア地方の方言、Tiramesuが語源となっています。英語の意味は、pick me up。pick upにはいろんな意味がありますが、ここでは、元気にさせてくれる、エネルギーをもらえる、ような意味合いがあります。
ビールを飲んで元気だすぞーというときや、コーヒー飲んでシャキッとしようっなんていうニュアンスで使います。私は。
もともと、コーヒーを筆頭に、マスカルポーネ、砂糖、卵、レディフィンガークッキーでできるティラミスは、栄養と元気を与えてくれるドルチェとして、誕生したようです。
ティラミス発祥の地
今や世界中で人気を誇るティラミス、発祥は自分だとするものが、何人も存在することはご存知でしょうか。
ただ、今現在、証明できる有力な情報としては、Giuseppe Maffioli氏による1981年刊行の「Vin Veneto」に初めて掲載されたティラミスのレシピです。
その本には、トレヴィーゾにあるレストラン「Alle Beccharie」のLoly Linguanotto氏とAlba Campeol氏によるTiramesuが紹介されています。このレシピが人気となり、ヴェネト州全体へ、さらにイタリア中へと噂が広がっていったようです。
その当時の材料は、卵、砂糖、マスカルポーネ、コーヒーに浸したレディーフィンガークッキーというシンプルなものでした。子供からお年寄りまで楽しめるようにと、アルコールは含まれていなかったそうです。
当時のレストランオーナーCampeol夫妻によると、奥様のAlbaは、弱っていた自分の娘に義母がザバイオーネ(卵黄に砂糖と洋酒を加え温めたものにレディフィンガークッキーを浸すデザート)にコーヒーを混ぜて元気付けていたのを見て、その後レストランへ戻り、パティシエのLolyと共にティラミスを完成させたそうです。
参考文献
・The trail of Tiramisu By Jane Black
・THE ORIGIN OF TIRAMISÙ: “FACT AND LEGEND”
美味しいレシピ
我が家のお気に入りレシピをご紹介。できるだけ、伝統的なレシピに近づけたく、材料も方法もシンプルにしています。基本は型がなくてもできますが、私のおすすめはグラスに詰める方法です。容量250mlのグラス容器を4つ使用しました。
材料(4人分)
・エスプレッソまたはコーヒー 150ml(エスプレッソ4ショット)以上
・マスカルポーネチーズ 1パック(250g)
・卵XL 2個(日本のLサイズ)卵白と卵黄に分ける
・グラニュー糖 50g
・レディーフィンガークッキー 約100g(12-14本ほど器に合わせて)
・お好みの洋酒 大さじ1 (一般的にはラムまたはマルサラ)
・ココアパウダー 適量
・お好みで、トッピングに砂糖入り生クリーム 適量
方法
- エスプレッソまたはコーヒーを準備し、冷ましておく。
- マスカルポーネチーズを冷蔵庫から取り出し、常温で柔らかくしておく。
- ボウルを2個準備し、卵を卵白と卵黄に分ける。
- 卵黄に材料の砂糖、半分量(約25g)を加え、白っぽくなるまで泡立て器で混ぜておく。
- 卵白をブレンダーで泡立てる。泡立ち始めたら、残りの砂糖(約25g)を加えて、さらに、ボールを逆さにしても落ちてこなくなるくらいまでしっかりと泡立てる。ここで、しっかり泡立てないと、生地が緩くなり、この後の成形が難しくなるので頑張りましょう。
- 4の卵黄の入ったボウルに、柔らかくしたマスカルポーネを合わせてしっかり混ぜる。
- 5の泡立てた卵白の1/3程度をすくって、4のボウルに合わせてしっかり混ぜる。
- 残りの卵白も4のボウル合わせて、ヘラを使って、卵白の泡を潰さないように切りながら、ボウルの中で「の」の字を描くようにして混ぜ合わせていく。
- エスプレッソまたはコーヒーに、お好みでリキュールを合わせておく。
- レディフィンガークッキーを必要であれば器のサイズに合うようにカットし、9にサッと浸す。裏表1秒ずつ程度にして、浸し過ぎないのがポイント。浸しすぎると、べっちゃりするだけでなく、最後にコーヒーが足りなくなりますよんっ。
- 準備した器に、サイズに合わせて、コーヒーに浸したクッキーを並べる。グラスを使わない場合は、使用するクッキーの半分量を平な器に敷き詰める。
- 並べたクッキーの上に、8のクリーム生地半分量を載せる。
- その上にさらに、コーヒーに浸したクッキーを載せ、残りのクリーム生地を載せる。グラスの場合はこんな感じ。
- 最後に、ココアパウダーを振り、冷蔵庫で2時間以上冷やして完成。
- お好みで、ココアパウダーを振る前に、泡立てた砂糖入り生クリームをトッピングし、その上にココアパウダーを振る。
【注意】生卵のお取り扱いには、くれぐれもご注意ください。ひび割れ・汚れのある卵は破棄、冷蔵保存の卵を使用、消費期限に余裕のあるもの、手洗いをしっかり行うこと、調理後は当日中に食べることを条件としています。
オーストラリアでの生卵のお取り扱いに関してさらに詳しく知りたい方は英語表記になりますが、以下が参考になります。
ティラミスに合う洋酒5選!
5選と言っておきながら、4種類じゃないかと、お気付きの鋭い皆様。上記の、カルーア、アマレット、ラム、キルシュに加え、もう一種類は、レストランでいただいた甘口マルサラを含めた5つを比較しています。
ラム
結果からお伝えしますと、実は、ラムが一番美味しかったです。そんなの、つまらないじゃないかと思われそうですが、やっぱり定番のお味は美味しいんです、TimTamと同じように。
甘すぎないラムの風味、アルコール感、クリーム、コーヒー、ココアとの相性といい、全てにおいて最高でした。もう、迷ったらラムを使ってください。ちなみに、我が家のラム酒に関しては、夫にお菓子には使わないでね、と言われたものをこっそり使っています笑。
キルシュ
チェリーのブランデー、クリームとの相性抜群のキルシュも、ティラミスに合うんじゃないかと思い試してみました。これが、すっごく合いました!ラムのティラミスとは、全く違うお味にも関わらず、新たなデザート発見、という感じで、感動の美味しさでした。
人とは違う、ちょっと変わった、絶品ティラミスをお探しの方に、おすすめです♡トップには、ぜひ、生クリームとさくらんぼを載せて提供したい一品です。
マルサラ
こちらは、最近伺った、キャンベラで受賞歴のある有名イタリアンレストラン、Italian and Sonsでいただいた、ティラミス。こちらのティラミス、舌がとろけます。ちなみに、私の作るティラミスと限りなく近いです♡←図々しいな。でも本当。
違うのは、お酒だけ。お店の方に、何のお酒を使用しているか伺ったところ、マルサラだということで、楽しみにいただきました。
マルサラのコクと甘みがココアとの相性抜群です。アルコール感は控えめがお好きな方に、良さそうな、定番ティラミスになります。
アマレット
食後のデザートワインとして、たまに飲みたくなるアマレット。マルサラよりもさらに甘味を感じます。ティラミスに合わせるには、ちょっと主張しすぎではないかと個人的には思いました。ただ、お酒の苦手な甘党の方には喜ばれるかもしれません。
カルーア
コーヒーのリキュール、ということで、日本ではよくティラミスに使われるお酒。私も昔はティラミスに使っていました。ただ、こうして、他のものと同時に比較したところ、今後の選択肢として優先順位は低めになりそうです。甘すぎることが問題かもしれません。風味も悪くないのですが、ティラミスには他の洋酒と合わせるのが、個人的にはおすすめです。
と、美味しい順に、並べてみました。一緒に味見してくれた夫も、ラムとキルシュのティラミスがダントツトップで感想は同じでした。
以上、ティラミスの歴史と、クラシックなレシピで作る絶品ティラミス、それに合うお酒のご紹介でした。美味しいティラミスで、自分だけでなく、大切なだれかを元気付けてあげられたら素敵ですね♡
それでは、美味しいドルチェで、スイートな時間を♡
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