【デリーで家庭菜園】インドで舞い散る牡丹雪を眺めながらハーブについて語る。
今週末には、最高気温40℃を超える真夏のニューデリーで、牡丹雪のように、ふわふわと空から舞い降りる、インドの綿。
おうちの中から眺めている分には、本当に綺麗で、あぁなんて幻想的な世界、と幸せな気分になるんです。
が、外に出た瞬間、うぉりゃーこっちにくるなと、綿なのか埃 なのかわからないものが、まとわりついてきてもう鬱陶しい。おっと、失礼
そんなデリーでよく見かける、Bombax ceiba コットンツリー。春に赤い花を咲かせた後、さらに気温が上がると種と共にふわっふわの綿を大量放出します。
そんな美しい夏のインドの牡丹雪を眺めながら、今日は、私にとっての静かな贅沢、インドのお庭で育てるハーブについてご紹介。
現在、鉢植えで育てている15種類のハーブの中から、特に元気に育っているお気に入りのハーブと、ニューデリーの園芸店情報をお届けし、大気汚染で騒がれるインドで、ハーブなんて育てる奇人いるんだな、くらいに思っていただけましたら幸いです。
一番元気なミント!
さすが、インド。緑色の酸味の利いたソース、ミントチャツネが、食卓によく並ぶのも納得です。
真夏の今でもミントが最もよく育っています。我が家では、スペアミントと、ペパーミントを育てています。
ただ、お料理やハーブティーに使うのは圧倒的に写真上のスペアミント。こちらのスペアミントを使ってつくるミントシロップで、ミントティーや、アイスティー、カクテルを愉しんでいます。
写真下のペパーミントの使い道は只今模索中です。ペパーミントは、歯磨き粉で感じるような、メントールの清涼感が気持ちの良い香り高いミント。
こちらのペパーミントを使って、今後作ってみようと思っているのは、手作りチョコミントアイスクリームだいっ♡
ミントシロップレシピ
スペアミントを使ったミントシロップの作り置きで、欲しい時にいつでも簡単にミントティーが味わえます。
必要なものは、スペアミント、グラニュー糖、水、のみ。
小鍋を用意し、カップ一杯の水に、カップ一杯のグラニュー糖を溶かします。お砂糖が溶けたら火を消して、カップ一杯に詰めたミントの葉を入れて、15分ほど置いておくだけ。
要は全部、大体、同量。てきとーか
濾して冷めたら瓶に詰めて冷蔵保存。
冷えてからの方が、より香り高いミントが漂ってきます。
完成したシロップには、レモン汁(お好みで半個)を絞って、お湯またはお水、炭酸水やスパークリングワインを入れて、お好きな甘さで水分量を調整しながら召し上がれ〜♡ モヒートにもぜひ。
インドで育てるハーブや野菜はしっかり洗浄してから使用しています。
(私はインドのアマゾンでも購入できるVEG FRU WASHを愛用中。)
可愛さはジャーマンカモミール
ハーブに可愛いとか、必要ないだろ、という方すみません。
香りが良いのでティーにはもちろん、私は、カモミールの可憐な見た目が大好きで、お料理の飾りに度々登場させています。
▶️この時の、「インドで作る日本食おうちごはん」の記事はこちらへ
実は、我が家のガーデナーが「ディル」だと思って、植えた苗なんですが。おい
確かに、葉だけのときは、ディルに見えなくもないので、香りのしないインド版ディルなのかと思い込んでいましたが、花が咲き、一気にあのリンゴを思わせる優しい香りが漂いはじめ、カモミールだと確信しました。
ディルも欲しかったけれど、まぁ、いっか。ちなみに、カモミールの葉は、香りはしませんが、ディル風に緑を添えたい時にもあると便利です。
育て始めた12月から4月中旬までは、元気に育っていましたが、最高気温35℃を超えてきた最近は、花も枯れ始めました。耐寒性あり、夏より冬がお得意のカモミールは、日本で長く元気に育ちそうですね。
ジャーマンカモミールの花が終わったあとは、今まさに元気いっぱいのレモングラスを育て始めています。
こちらの本、インドにも持参しました。
日常的にはパセリとチャイブ
パセリは、イタリアンパセリ(写真上)と、カーリーパセリ(日本でよくみるパセリ)を育てています。
私がお料理によく使うのは、イタリアンパセリ。カーリーパセリよりも苦味が穏やかで、サラダやバターとの相性も良く、ドレッシングなど、生でそのままいただくお料理にぴったりです。
カーリーパセリは、日本でよく使われるように、ちょっとしたお飾りや、先だけ細かくカットして、トッピングに加えたりして使います。
やっぱり両方あると、便利!
ちょっと香りが気になるな、と思うインドのバターも、パセリを使って、少量のガーリック、エシャロット(または少量の微塵切り玉ねぎ)、塩胡椒、レモン汁を全部混ぜてエスカルゴバターにしてしまえば、海鮮類はもちろん、バゲットや焼き野菜、ポテトなどに添えるだけで素敵なお料理の完成っ。
そして、ネギ類は以外とスーパーで手に入るデリーですが、INAマーケットなど密集エリアにハエが集り始める夏は特に、おうちで育てるチャイブはなんだか安心感あり。しかものびのび育ちます。
特に、少しだけ使いたいけれど、買うと量が多すぎてすぐに傷んでしまうようなハーブは、家庭菜園にぴったり。
一年中、キッチンでこうして育てるのも憧れる♡
最近元気が出てきたバジル!
あればよく使うスイートバジル、涼しい頃に苗で購入し、一時期元気がありませんでしたが、気温の上昇と共に、復活しました。
真っ赤なトマトと、モッツアレラチーズ、スイートバジルに、オリーブオイル、粗挽き胡椒にお塩少々で、簡単絶品サラダのできあがり♡
最近、ガーデナーによって、タイバジル(ホーリーバジル)が追加されました。ガパオライスやタイカレー以外に、用途がよくわかりませんが、私は葉よりも、タイバジルの中心に伸びる紫色の美しい花がとても気に入っています。
インドでは登場回数控えめ群
ローズマリー、タイム、セージ、オレガノも苗から育てています。オーブン料理や野外でのグリル料理に、これまでは頻繁に使っていたハーブですが、インドに来てからあまり使わなくなりました。
インドにきてから焼いてみたハーブたっぷりローストチキン↓
ローストチキンの隣には、ローズマリーを飾りとして添えたり、ちょっとした盛り合わせプレートや、じゃがいも料理には、タイムも使いやすいっ。
ローズマリー、タイム、オレガノはインドの初夏でも、元気に育っています。セージの育ちがあまりよくないのは、肥料が合わないのかなんなのか。
大葉は育つのか問題
幸運にもインドで友人から頂いた種を、24時間以上水に漬けてから、植えた青紫蘇と赤紫蘇の種は、ものすごーく元気に育っています。
直射日光は当てず、軒下の半日陰で育てています。
ちなみに、日本からインドへの紫蘇種子の持ち込みに関し、日本の植物検疫所に問い合わせると、以下の返事が返ってきます。ご参考まで。
インド側の検疫条件を確認したところ、紫蘇の種子は植物検疫証明書(Phytosanitary certificate)の添付が求められており、最寄りの植物防疫所で輸出検査を受けていただく必要があります。検査の結果、病害虫等の付着がなく、インド側の規制する雑草種子が混入していなかった場合は、植物検疫証明書を発給しますので、当該種子に添付し輸出していただくことになります。また、種子については、輸入地点が「アムリッツァル、チェンナイ、コルカタ、ムンバイ、ニューデリーの地域植物検疫所およびバンガロールの植物検疫所、あるいはこの目的のために随時告知される他の搬入地点」とされているため、それ以外の地点への輸入や詳細につきましては、インド側(インド検疫当局または在日大使館)にご確認願います。
私がインドで育てた大葉の種も大切に、友人に繋いでいこうと思います。へへ
青紫蘇がもう少し大きく育ったら、ささみときゅうりの梅紫蘇和えが食べたいっ。赤紫蘇は、祖母が昔よく作ってくれた赤紫蘇ジュースシロップを再現する予定。
お気に入り園芸店
デリーにも、様々な園芸店がありますが、私のお気に入りはこちら、Rajdhani Nursery ラジャニ・ナーサリー。Jor Bagh駅すぐ近くにあるナーサリーです。
実は、器の絵付け仲間のインド人奥様におすすめされ、知った場所でもあります。
園芸店には、来たばかりの頃、我が家のガーデナー(庭師)と共にお値段確認のために、カーンマーケット周辺を何ヶ所か回ったことがありますが、
こんな素晴らしい場所を知っているはずのガーデナーが教えてくれなかったのは、この辺りでは珍しく妥当な販売価格だからだな、と後に知りました。見つけたわよー
ちなみに、そんな彼でも我が家のガーデナーは、働き者で人柄が良いので、とても頼りにしています。
ただ、こんな良い場所があるのに、最初に連れて行ってくれなかったと知った時だけは、性格悪いなと思いました笑。まぁ、仕方ない、ビジネスマンだから。
春には、お花が満開で、苗は安いもので20〜30ルピーで販売されています。
販売員が親切で、日当たりや水やり情報に関しても聞くと丁寧に教えてくれます。
種類豊富なハーブ類に関しては、種は一袋50ルピー、大きな苗は80ルピー、小さなものは10ルピーで販売されています。(2024年5月現在)
レジで「こんなに買ったから、安くしてね!」と言うと、必ず10%オフしてくれますので、値切るのもお忘れなく♡
室内エリアには、大小様々な鉢植え、肥料や殺虫剤、スプレーボトルなども販売されています。
残念ながら、配達サービスやネット販売はしていないそうなので、ぜひ足を運んでみてください。入り口を真っ直ぐ進んだところに、駐車スペースがあります。
- 場所:H6P7+6WV, KARBALA aliganj, Karbala Rd, Civil Colony, Jor Bagh, New Delhi, Delhi 110003
- 営業時間:毎日 9am-18:30pm
- 電話番号:08750947869
以上、最近の私のハーブ事情、インドでも大して変わったハーブ育ててないな、という現実をお届けいたしました。
いや、そもそも育てているの、maimaiじゃなくて、ガーデナーじゃないかとお気づきの鋭い皆様へ。
大葉の種だけは私が丁寧に植え、丁寧に摘心しました。その他は、ガーデナーに感謝しながら、すべてのハーブに関して監督しているフリをしています!! ←威張るな
インドなので、パクチーくらいは育ててみようかなぁ。
それでは皆様、ハーブの恵みでさらに素敵な毎日となりますように。
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