【ケアンズ旅行記2022】おすすめ定番観光地を贅沢に巡る5日間の至福の時間
煌めきを放つエメラルドグリーンの蓋で覆われた、上界とは時間の流れが異なる世界。そこに没入したものだけが知る事実、それは龍宮なるものが実在するということ。
20年以上前に初めて、世界最大の珊瑚礁を誇る自然遺産グレートバリアリーフでダイビングしたときの感動は一生忘れることができません。
そんな思いを寄せながら、2022年11月、アメリカからの義両親初来訪が決定した際、シドニー、キャンベラ以外で私と夫が選んだ場所がケアンズでした。
家族旅行で訪れたときの楽しい思い出はもちろん、私の中での「オーストラリアらしさ」溢れるトロピカルでゆったりとした空気が、グレートバリアリーフの玄関口、ケアンズに流れているため、初オーストラリアにぴったりだと思ったからです。
今回、久しぶりのケアンズは、４泊５日で滞在しました。中３日間に入れたアクティビティをメインに、ここがよかったというおすすめスポットを厳選してご紹介。
ケアンズに行ったことがある方もない方も、美しい自然や海に潜む珍しい生物をご鑑賞いただきながら、ちょっと旅した気分で楽しんでいただけると嬉しいです。
見どころ満載世界遺産キュランダ
ゴールドクラス車両で優雅に始まる旅
「世界の車窓から」のオープニングにも登場したキュランダ高原列車。昔訪れたときにはなかったゴールドクラスが2006年から導入されていました。行きの席は、選ぶことができないかもしれませんが、進行方向右側がおすすめです。ということで、帰りであれば進行方向左側。
これに乗ってキュランダの町へと向かいます。
ヘレンカミンスキーで旅する人へ
ゴールドクラスでは、より快適な空間で、軽食と、冷えたスパークリングワイン片手に、森の天然サウナを颯爽と駆け抜ける、なんともラグジュアリーな時を過ごしました。
クッキーやマフィンなどメニューに書かれているものが順に配られ、コップが空になるとすぐにワインを注いでくれる極上のサービスにも感動しました。
飲み物のメニューはこちら。コーヒーや紅茶、ジュースにローカルビール、ワインと豊富にありました。
途中一度だけ下車し、バロン滝を眺め、マイナスイオンを浴びてすっきり。この日は流れの穏やかな滝でした。
ちなみに、ゴールドクラスの軽食メニューは午前と午後で変更されるので、往復ゴールドクラス車両を楽しむというのも素敵ですね。
帰りはスカイレールを利用
義両親は、帰りもゴールド車両に乗って下りましたが、夫と私は興味本位でスカイレールへ当日変更することにしました。
底が透明ガラスになっているダイアモンドビュー・ゴンドラに乗りたかったのですが、当日はすでに完売していました。ん〜残念っ！数が限られているため、ご希望の方は早めのご予約をおすすめします。
待っている間に見かけ、こんなオプションもあったのかと知ったのが、キャノピー・グライダーという、体の半分は完全に外、鳥になった気分で楽しめる、ちょっとスリリングなゴンドラも。
また、機会があれば、絶対キャノピー・グライダーを予約したいと思います。
今回は、通常のゴンドラに乗り、途中二回下車し、ショートハイキングを挟み、下りました。
これはこれで、地上からは見られない景色が楽しめてよかったのですが、前半にやってくる滝を眺めたあとは長〜い間、緑の絨毯の上を浮遊する時間が続き、疲れていたこともあり、私は正直すぐに飽きてしまいました。おいっ
行きのゴールド車両が楽しすぎたからか、狭い空間で、他のカップルとの相乗りという窮屈さもあり、” あぁ〜今頃ママとパパは楽しんでいるんだろうなぁ”なんて想像しながら帰路につきました。えへ
キュランダまでの一番人気の組み合わせは、行きは午前・午後と2回ずつ運行のキュランダ鉄道で朝一で出発し、帰りは常時運行しているスカイレールで好きな時に帰ってくるというもの。
ただ、最終のキュランダ駅出発時間はほぼ同じなので、時間いっぱいキュランダ滞在予定の方は結局どちらも滞在時間としては変わらないようです。
事前にネット検索し感じたことですが、キュランダ鉄道の一般車両とスカイレールの一般ゴンドラの人気度合いを比較すると、スカイレール推しの方が多い印象を受けました。ただ、やはり両方体験するというのが人気のようです。
私のおすすめは、ゴールドクラス列車と、スリルを楽しむダイヤモンドビュー・ゴンドラまたはキャノピー・グライダーの組み合わせ！！
私も以前日本の家族とケアンズを旅した際に感動の熱気球を体験しました♡
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シドニーでは叶わない”コアラ抱っこ”が実現
キュランダ駅に到着したら、人の流れに連なって、まず真っ先に向かいたいのが、コアラガーデンズ。
シドニーがあるNSW州では法律で禁じられているコアラの抱っこが、ケアンズがあるQLD州では叶います。
私たちが購入した列車のチケットは、ワイルドライフツアーという、コアラガーデンズ、バードワールド、バタフライサンクチュアリーの3カ所がすでにセットになっているものでした。
コアラガーデンズではコアラを抱っこし、写真撮影、プリントしていただきすぐその場で受け取れます。触り心地としては、綺麗にブラッシングされた、ややゴワつきチリついた髪に触れている感じですが、コアラの丸っこく愛らしい姿に胸がときめきます。
一生の思い出になること間違いないでしょう。
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カラフルで珍しい人馴れしたトロピカルな鳥
バードワールドでは、初めてみるカラフルで美しい鳥がたくさん。妖艶な青い頭が特徴、絶滅も危惧される飛べない鳥、ヒクイドリもいました。
多くの鳥は、とってもフレンドリーで、観光客は手や肩にのせたり、餌をあげたりして楽しんでいました。
“Pretty bird”と自分で自分のこと「可愛い鳥」と言いながら近づいてくる、こちらのオウム。
餌もあげていないのに、なぜか夫を気に入り、なかなかしつこいオウムでした笑。一度のせると、降ろすのに大変苦労するため、覚悟の上でご挑戦を。
撮影スポット満載のヒッピータウン
キュランダでは、ここというランチ場所は見つけられませんでしたが、ドイツ系ホットドッグのカジュアルなお店で軽くランチをしました。その後、キュランダの街をお散歩していたら偶然見つけた、ヒッピータウンと呼ばれるエリア。
眺めているだけで、楽しい壁画や色使い、ショップのインテリアも興味深く、ランチ後のお散歩にぴったりの場所でした。
思わずシャッターを押したくなるようなスポットが多いのもポイント。日本語が聞こえてくる、と思ったら、日本茶のお店もあり、久しぶりに見る日本の空間に外から眺めるだけでもほっこりしました。
グレートバリアリーフは必見
グレートバリアリーフに行くと決まったら、まずどのツアー会社発のものに参加するかで、選択肢がありすぎて悩みませんか？
年齢や体力に関係なく、ダイビング派から泳がない人までみんな同時に海を楽しめるツアーを探していたところ、見つけたのが今回参加したリーフマジックツアーが提供しているアウターリーフクルーズ。
結論からいうと、大満足でした。
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こちらの大きな船に乗ってケアンズからグレートバリアリーフにある下の写真の停留所まで向かいました。
船内には、ジンジャーピルが酔い止めとして用意されており、多くのスタッフが氷や水、紙袋を渡してくれたりと、久しぶりの船で完全に油断していた私に優しくしてくださり、ものすご〜く感謝しています。
脱衣所に加え、バーに、ランチビュッフェテーブル、水中ガラスルームも備わった停留所の階段を降りると、シュノーケリングが楽しめるようになっています。
シュノーケリングやガラスボートツアーはツアー料金に含まれており、追加でダイビング(ライセンスが必要ない体験もあり)や、ボートに乗ってさらに遠くのリーフへ向かうシュノーケリングツアー、ヘリコプターツアーや、ダイビングの呼吸法が苦手でも楽しめるシーウォークなど豊富なオプショナルを当日その場で申し込みできるようになっています。
小さなお子様にも人気のようで幼児連れのご家族もたくさん見かけました。
水中カメラは、大量にデータ保存できるSDカードの受け取りも含め$50で船内で当日レンタルできました。ズームやムービーなどの性能はもちろん、使いやすさも抜群で、レンタルして大正解でした(数に限りあり)。
夫は自分が撮ったと言い張りますが、この写真は絶対私が撮った、とここで断言しておきたくなるほど美しく撮れたのは、ディズニー映画に出てきそうな鮮やかなコーラルフィッシュ。名前知らんのかい
私たちはオプションをつけず、周辺のシュノーケリングを楽しみましたが、それだけでも十分な見応えでした。
可愛らしい魚だけでなく、人に害のない小さなサメもいて、大興奮しました。
鮮やかなグレートバリアリーフの珊瑚礁に囲まれながら、浦島太郎になり竜宮城へと向かうような気分で、はたまた、コーラルフィッシュとともに優雅に泳ぐアリエルになった気分で、夢の世界をぜひお楽しみください♡
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トワイライト・アクアリウムで夢の世界へ
トワイライトアクアリウム。”夕暮れ時”という響きだけで湧き上がる、ロマンチックさを伴うワクワク感は、映画ナイトミュージアムのように、閉館後に何か特別なことが館内で繰り広げられているのではないかという期待からくるのでしょう。
そんな期待を全く裏切らない、トワイライトアクアリウムが、オープンしてまだ５年と浅いケアンズの水族館で体験できます。
エコロジストの解説で水族館が10倍楽しめる
閉館後の静まり返った水族館を少人数グループで専門家の解説つきで海の神秘を深掘りする３時間のツアーです。
今回解説を担当してくれたガイドは、普段はエコロジストとして研究に励み、水族館を愛するあまり、週末はこうして海洋生物の解説を担っているということでした。魚に対する情熱という点で、なんだかあの魚類博士さかなクンを彷彿させます。女性でしたが。
周知の事実かわかりませんが、サメには第六感、電気を感知する能力、心電図モニターのように人間の拍動までも読み取る才能があるということを今回初めて知りました。
ということは元気そうなほうを選んで先に食べるのかな…ってギョッとすること想像してみたり、
ハリーポッターに出てくる、Invisibility cloak 透明マントはサメには通用しないということか、と納得しました。
上のこちら、Leopard Shark レオパードシャークは妊娠中なのですが、なにが特別かというと、メスしかいない水槽の中で妊娠したのです。
オスのいない水槽という出会いのない究極の環境が長く続くと、自らの遺伝子だけを持つ子孫を残す、無性生殖に切り替え、次世代に遺伝子を託すようになるのだそうです。現在、オスのいない水槽の中で、２匹が妊娠中でした。
こんな生命の神秘に触れ合えるのも、ここケアンズの水族館の魅力。私もここで子宝祈願しておきました。へへ
新橋のおじさんの聖地にいらっしゃる方ですよね？と尋ねたくなるのは、ごっつい顔して寂しがり屋のGrouper グルーパー。
コロナ禍で、閉館している間、病気でもないのに食事をしなくなったそうなんです。のちにわかったのは、普段、ガラス越しに来てくれる観光客がいなくなり、寂しくて鬱になっていたようなんです。
それがわかって以来、コロナ禍ではスタッフが毎回寄り添い、食事をしていたそう。見た目と違って繊細で可愛い♡
そんな楽しい最新裏話がゆっくり聞けるのも、トワイライトアクアリウムならでは。
あっという間の３時間で、「おしまい」パタンと紙芝居を閉じた瞬間、駄々をこねる子供のように、「え〜！もっと聞かせてぇ〜！！」とジタバタするほど魅力たっぷりのツアーでした。
水族館併設のレストランDundee’s
水族館でのツアーが終わって向かったのは、併設されているレストラン。水槽の真横は、数ヶ月以上前からの予約が必要なほど人気です。お料理はもちろん、なんといっても笑顔のサービスが素敵でした。
水族館のチケット購入の際、こちらのレストランでの３コースディナーがセットになっているものにしました。ただ、前菜もメインも量がとにかく多いので、あまり食べられないと思う方は、別予約が良いかもしれません。コースよりもアラカルトがおすすめです。
魚見た後によく食べられるな、と思われそうですが、バラマンディ美味しかったです。
トロピカルボタニックガーデンの癒し
午後３時から始まるトワイライト・アクアリウムツアーを予定する日、ホテルのプールを楽しむ前にお時間があれば行きたいのが、こちら早朝開園のケアンズボタニックガーデン。
キャンベラやシドニーでは見られない熱帯雨林ならではの色鮮やかな植物や蝶、野鳥にも出会える、朝のお散歩に大変気持ちの良い場所です。
いけばなの花材によさそうな独特な形の枝ものや、ディズニー映画でしかみたことのないような植物で溢れていて、ケアンズでいけばななんて、創造力とセンスを磨くのに最適の場所だなと感じました。
滞在先の市内ホテル、シャングリラホテル・ザ・ マリーナから公園入り口までUberで10分程でした。朝の健やかな時間にぜひ♡
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シャングリラ・ザ・マリーナ ケアンズ
シャングリラ・ザ・マリーナのオーシャンビュー
市内中心部から徒歩圏内、レストランやバーも多く連なる港に位置するシャングリラ・ザ・マリーナに滞在しました。
オーシャン&マリーナビューが素敵でした。ただ、市内中心にはビーチがないケアンズ、少々リゾート感にかけるような気もしますが、グレートバリアリーフ行きのボートが出る埠頭からも徒歩圏内と立地も景色もこの辺では最高ではないでしょうか。
プールサイドにはバーがあり、好みを伝えるとオリジナルカクテルを作ってくださいます。可愛いだけでなく、とっても美味しい♡
最後に一点だけ、注意したいのが、朝食ビュッフェに設置されている、コーヒーマシーンのコーヒーが衝撃的にまずいこと。美味しいバリスタのコーヒーが飲みたければ、追加料金になります。会員であれば含まれているのかもしれませんが。これだけが不満でした、正直ですみません。
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ケアンズで日本の味が恋しくなったら
ケアンズはあまりレストランの選択肢がないんだけどと言いながらも、ホテルの方がおすすめしてくれたアジア系カジュアルBBQ、RIKIが気に入りました。
和牛ユッケや、和牛上カルビが最高でした。なかなか気に入るレストランが見つからないと困った時や、日本風の焼肉が恋しくなったらぜひ。
以上、ゆったりケアンズ５日間の旅でした。義両親にもオーストラリアの魅力を感じてもらえたようでケアンズを選んで本当に良かったです。
皆様も素敵な旅で心豊かな人生を。
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