【ワイングラスベイ旅行記】フレシネロッジとリトルペンギン: 究極の癒しを求め大自然の楽園へ
白い砂浜に横たわるワイングラス、そこに注がれるブルーハワイが誘う夢世界。
タスマニアの東海岸に位置するフレシネ国立公園は、まさにそんな雅趣に富んだ魅力が溢れ、その空気に触れるだけでクセになる爽快感が得られる場所です。
究極の癒しを完成させるのは、フレシネロッジの客室露天風呂。さらに、ビチェノのリトルペンギン。
ホバートからクレイドルマウンテンに向かう、最高の休憩所、フレシネの魅力を、2023年6月の最新旅行記とともにご紹介いたします。
オーストラリアの南島タスマニアのドライブコースのまとめはこちらへ。
フレシネ国立公園への行き方
ホバート市内からは、車で北へ約2時間半で、フレシネ国立公園に到着します。
私たちは、タスマニア旅3日目に、ポートアーサーから向かい、直線距離にして3時間弱かかりました。
ポートアーサーから向かう直線距離は、こうした砂利道とアップダウンの激しい山道を通っていくので、特に雨季には4WD以外だと少々危険かもしれません。しかもほぼ圏外。
ここでなにかあったらiPhoneのSOSで緊急電話をかけたらいいのかな、なんてハラハラしながら考えていた私。
万が一、ポートアーサーからフレシネへ向かう場合は、ホバートから行くように国道を通って、4時間かけていく道が安心です。
フレシネ国立公園の観光地
フレシネ周辺で行きたいスポット
(北から順に)
・Bicheno Lobster Shuck: ビチェノで新鮮なロブスターを提供するレストラン
・Bicheno Penguin Tour: リトルペンギンを間近で観察できるツアー
・Freycinet Marine Farm: フレシネ周辺の新鮮なオイスターやムール貝などを提供するレストラン
・Freycinet National Park Visitor Centre: フレシネ国立公園の情報やガイドマップが入手できる観光センター
・Cape Tourville Lighthouse and Lookout: ケープ・トゥアーヴィルの美しい景色や灯台
・Honeymoon Bay: 宝石のようなユニークな色合いが美しい、ロマンチックなビーチ
・Wineglass Bay Beach: フレシネのアイコン的存在。ワイングラスのような景観と透明度の高さが特徴
・Hazards Beach: ハイキングも兼ねてフレシネ周辺の自然美を満喫できるビーチ
フレシネ国立公園二泊滞在プラン
私たちは、フレシネ国立公園に二泊滞在。
初日は、夕方に到着したため、滞在先ホテルのフレシネロッジで夕食を摂り、観光は翌日から。
翌朝。お部屋のテラスで、これぞまさに”森林浴”といった露天風呂を愉しみながら、爽やかな朝が迎えられるのも、フレシネロッジの魅力。
ホテル詳細は後述↓
ホテルで朝食を済ませ、歩いて5分もかからないところにある、ハネムーンベイへ。
青にくっきり浮かぶ山々を背景に、孔雀の羽を思わせるマラカイトグリーンの水面が、とても幻想的。
この後、ホテルに戻り、車に乗って、ワイングラスベイのハイキングトレイルに繋がる駐車場へ移動。
ワイングラスベイの詳細は後述。
ワイングラスベイから、ハザーズビーチまでをぐるっと歩く約3時間半コースのハイキングを終え、車で30分のところにある、ビチェノの街に向かいました。
ビチェノにある、新鮮ロブスターが食べられることで有名なカジュアルダイニング、ロブスターシャックにて、早めのディナー。
一番のお気に入りは、あたたかい、ガーリックバターソースのロブスター!
シーフードチャウダーは、アツアツ感といい、とっても美味しいので、ぜひお試しを。
最後に、ジンジャー&シナモンアイスもお忘れなく♡海外ではなかなか珍しい生姜味とさらにシナモンという絶妙な風味が最高です。ここでしか食べたことのない絶品アイスクリームは、チョコレートとの相性も抜群でした。
この後は、後述する、夕方5時半頃から始まるビチェノのリトルペンギンナイトツアーに参加。集合場所までは、車でなんと約2分。
可愛いリトルペンギンを観たあとは、車で35分かけて、ホテルへと戻りました。
翌朝は、朝食後ゆっくりホテルのお部屋で過ごし、チェックアウト。
クレイドルマウンテンに向け、ホテルを出発し、15分もしないところで、見つけたのは、綺麗な殻で埋め尽くされたフレシネ・マリンファームのレストラン。
10時にはオープンしていたので、スナック感覚(!?) で寄ってみました。
フレシネの牡蠣、風味の印象は、ややしっかりめ、滑らかさも気に入りました。ムール貝のワイン蒸しも絶対おすすめの一品!!
と、こうして、フレシネを後にするのでした。
ここからは、特にご紹介したい、ホテル、ワイングラスベイ、ペンギンツアーのハイライト。
フレシネロッジ
コースタル・パビリオンルーム
フレシネロッジは、コールズ湾に面しており、お部屋の前には湾が広がっていました。
レストランやバーが入るロビーを出ると、森を散策するようにして、それぞれのロッジに向かいます。といっても徒歩数分程度。
フレシネロッジのCOASTAL PAVILIONルームのインテリアは、寝室、露天風呂のあるテラス、シャワールーム、個室のお手洗い、リビングルーム、とそれぞれユニークな形で繋がっています。
到着が夜ということもあり、あまり良い写真がない…という言い訳。公式ホームページでチェックしてみてください。
ヨガマットやゲームまで用意されていました。
さらに、タスマニア産Hellyersのウイスキー(夫、絶賛!)や、冷蔵庫内のローカルビールやワインなどの飲み物、タスマニア産チョコレートやスナックまで全て宿泊代に含まれており、随時追加されるという素敵なサービスも。
毎朝、肌寒いけれど緑に囲まれた自然の中で入る露天風呂は贅沢でした♡
ちなみに、コースタルパビリオンのお部屋は、ミニマムステイが2日間。フレシネ国立公園でゆったり過ごすのに、最適なホテルです。
6月後半の冬は、ホバートとそれほど変わらない気温でしたが、もちろんコートは必須。夏は、徒歩数分でビーチに行けて、カヤックなども楽しめるので、サマーバケーションにとって最高の立地だと思います。
冬はオフシーズンのためか、数週間前でも幸運なことに最後の一部屋空きのあった、コースタルパビリオンルームを予約できました。もう少しカジュアルにいくなら、キャビンスタイルのお部屋も人気です。夏はぜひ早めのご予約を!
▶️フレシネロッジのキャビンルームをホテルズ・ドットコムで探す。
フレシネロッジのレストラン
初日の夕食と、2日間の朝食(朝食はホテル代に含まれる)でフレシネロッジ内にあるホテルレストランを利用しました。
夕食はコースとアラカルトから選べます。お腹の減っていなかった初日は、モクテルに始まり、オイスターと、シーフードチャウダーをいただきました。←お腹減っていない割によく食べる
最初に提供されたサワードウブレッドに添えられていた、お塩、胡椒、バター、オリーブオイル、調味スパイス、全て、タスマニア産っ。←ここではすっ飛ばしますが、どこどこの〜、ここの〜、など丁寧な説明が入る。
オーストラリアは、食に関して、アメリカ生活ではあまり触れることのなかった、地産地消・ローカルを大切にする土地だと感じてはいましたが、
タスマニアは、オーストラリア産だけでなく、さらに、食の宝庫「タスマニア産」を誇りに持つ、素敵な地域文化が根付いた場所だと、ここへ来て実感しました。
誇り高い日本のお宿へ来た気分っ。
スパイス類やローカルドリンクはもちろん、タスマニアのお土産にぴったりなバスソルトや肌ケア製品も、売店で購入できます。
朝食は、お部屋食も可能ですが、温かいエッグズベネディクトなどの卵料理を希望するなら、レストランへ。
フルーツカップなど、嬉しいサイドもあり、大満足の朝食でした。
フレシネには、過去に米国大手旅行専門雑誌「コンデナスト・トラベラー誌」でゴールドを獲得したオールインクルーシブホテル、Saffire Freycinet サファイア・フレシネも存在します。ラグジュアリーステイをお望みの方はぜひ早めにチェックしてみてください。
ワイングラスベイ
ワイングラスベイの名前の由来
綺麗な曲線がまさに、ワイングラスのような湾。
1800年代初頭、この辺りで捕鯨業が営まれていました。捕鯨のたびに、血の色に染まる湾は、まさにグラスに赤ワインが注がれていくような光景だったことから、ワイングラスベイと名付けられたそうです。
参考:Stories from Freycinet: Where Wineglass Bay gets its name
説明しておいてなんですが、想像すると、ゾゾっ〜。
ちょっと気分を変えると、サンセットタイムには、夕焼け色に染まる海と波打ち際の煌めく泡、まさに南国ビーチで、クラッシュドアイスに注がれるブルーハワイのカクテルを嗜んでいるような、そんな優雅な雰囲気も味わえます。
ワイングラスベイのハイキング
ワイングラスベイの絶景ポイントLOOK OUTまでのハイキングトレイル出発地点に、大きな駐車場があります。比較的綺麗な公衆トイレもあります。
ご参考までに、ワイングラスベイのホームページによるハイキング往復時間は以下の通り。
・駐車場からワイングラスベイのLOOK OUTポイントまで、往復1.5-2時間
・駐車場からワイングラスベイLOOKOUTからさらにワイングラスベイのビーチまで、往復2.5時間
・駐車場からワイングラスベイLOOKOUT→ワイングラスベイビーチ→ハザーズビーチを一周する11kmのハイキングコース、往復4.5時間
私たちは、上の地図のようにして、ワイングラスベイLOOKOUT→ワイングラスベイビーチ→ハザーズビーチをぐるっと一周するコースを、写真を撮ったり休憩を交えながら、3時間半かけてまわりました。
ちなみに、私は普段7kmの朝ランをしているので、問題なく歩きましたが、体力に自信がないという方は、最も美しく写真も映えるワイングラスベイのLOOKOUT地点までの往復ハイキングコースをおすすめします。
岩が落ちてきそうだったので、止めました。←地味
…とか、鬼滅の刃ごっこができそうな一刀石など、ワイングラスベイLOOKOUTまでの間に面白い形をした岩をいくつも発見しました。
ワイングラスベイの絶景ポイントLOOKOUTからの眺め。
写真では伝えきれない空気感と鳥の囀り、まさにパワースポットのようなエネルギーが浮遊する場所です。
そこからさらに、実際に降りて歩いてみました。ワイングラスベイの白い砂浜。
この辺りと、ハザーズビーチを越え、すぐの、小さなビーチには、ベイ・オブ・ファイアで見られる太陽に焼かれたようなライケン(地衣類)に覆われた岩場がありました。
ハザーズビーチでは、置物のように美しい貝殻もたくさん見つけました。ただ、もっと興奮したのは、その後のライケンのエリア。
美観というより、練り込まれた粘土というか、なんだか窮屈そうな、くにゅ〜っとした苦い表情が窺えるオレンジ色の岩達の織りなす光景が、私にはなんとも滑稽に写りました。↑お気に入りの一枚。
この後は、“トレーニング”のようなハイキング道が続きますが、最後の最後には、海が見えたり。
今回のハイキングでは、私たちのようにナッツだけでなく、道中出会ったヨーロピアンの旅人のように、オレンジ(みかん) をもってきたらよかったと、学びました。漂う香りが、最高でした。
それでも、とにかく、とっても気持ちの良い3.5時間ハイキングでした♡
夫によると、私はめちゃくちゃ疲れて機嫌が悪く、「もうすぐ到着するから」の励ましのもと、なんとかゴールしたそうです。←覚えていないなぁ笑
リトルペンギンツアー
前日に予約した、ビチェノのリトルペンギンのツアー。一昔前は、フェアリーペンギンと呼ばれていた、リトルブルーペンギン。
こんなに、間近で自然の営みを観察できる体験は、なかなかないように思います。
この映画の一幕のような、滑稽なペンギンがたまらない。
海から、団体で、「大丈夫かな?」なんて相談してそうなペンギン達。ここぞっという時(?)に、一斉に走って、巣(保護団体が作成したもの)に戻る瞬間をムービーに撮りました。
足元に近寄ってくるリトルペンギンもいましたが、携帯のライトは目に優しくないため、ペンギンの周囲では、常に赤いライトのみを使用します。
後ほど、私たちが観察したままの写真を提供してくださるのも、嬉しいツアーです。こちらもフレシネに訪れるのであれば、絶対おすすめツアーです♡
ひとつ、忠告するのであれば、6月後半の夜間すでに、かなりの寒さです。暑がりの私が言うくらいなので、本当に寒い。夜間は、ダウンコート必須です。
ちなみに、用意していなかった私は、夫のジャケットを借りました。ごめんよ…そして、ありがとう。
ワイングラスの夢世界に身を委ね、タスマニア東海岸のフレシネ国立公園で、非現実的な魅力と爽快感を追求する旅、ぜひここで味わってみてください。
素敵な旅で心豊かな人生を。
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