【春の海鮮】今が旬オーストラリアで日本を感じる魚料理Best3
桜舞い散る爽やかな風のそよふく、最近のキャンベラ。
お庭一帯に広がる白やピンクの絨毯を眺めながら、今晩の料理は何にしよう、と考える時間は、なんだかそれだけで心洗われるような。
というのは一瞬で、
「今週は夫が出張でいないのだ。グダグダしよっと。彼の苦手な魚介類を堪能しよ〜♡」へっへっへっ
と右の口角を上げて、悪〜い顔をしていた春の昼下がり。
そんな私が最近楽しんだ、春に食べたいオーストラリアでも手に入る魚介料理をご紹介。お近くにファーマーズマーケットがあればぜひチェックしてみてください。
また、日本やその他海外の方々にとって、オーストラリアでもシドニー近郊であればこういった魚が手に入るというご紹介と、海鮮料理で彩る食卓の、盛り付け方や器の使い方のアイディアの一つとして、楽しんでいただけたら嬉しいです。
Snapper 豪州鯛
一番のおすすめは、鯛を一尾購入し、お刺身、鯛茶漬け、鯛のお出汁を味わう春の豪華鯛尽くしです。
ちなみに、今回購入した小ぶりの鯛500g弱は、一尾まるごとAU$10でした。お刺身にしていただき、頭や骨は持ち帰りました。
ただ、次回からは、フィレで注文し、自分でお刺身にスライスしようかなと思いました。というのも、三枚おろしはとっても綺麗なのですが、こちらでお刺身にしていただくと、斜め薄切りという職人技はなく、イカ素麺のような真上からの大胆カットになります。やっていただきながら、文句いうなというかんじですが。
盛り付けは初代中村梅山作の器にて。二段にし、大葉がないため代わりにパセリを添えました。お庭のエディブルフラワーも一緒に。
蟹ときゅうりの酢の物も一緒に添え、さっぱりと。
お茶漬けは、白米の上に海苔、胡麻ソースで和えた鯛のお刺身、ワサビを少し添えて、鯛出汁をかけていただきました。こんな究極の組み合わせは他にあるのだろうか、という、幸せが思わず頬からこぼれ落ちそうな一杯です♡
鯛茶漬けレシピ
(二人分)
鯛出汁
・鯛のあら(洗って塩を振る)
・水 700ml
・昆布 1枚
・みりん 小さじ2
・醤油 小さじ2
鯛の胡麻和え
・みりん 小さじ2
・酒 小さじ1
・砂糖 小さじ1/4
・すりごま 大さじ2
・醤油 大さじ1
鯛出汁は、まず、鯛のあらの下処理から。頭や骨を綺麗に洗ってお塩を振ったら、小鍋で少量の油で軽く焼きます。こうすることで生臭さを取り除き、香ばしさを引き出します。
そこに、水と昆布を入れて、中火でゆっくりと煮出していきます。灰汁が出てきたら、必ず取り除き、昆布も一緒に取り出します。みりんを入れて、ここからさらに軽くふつふつする程度に温度を弱めて、20%程水分が減るまで20-30分煮出したら、最後に醤油を入れ、必要であればお塩で味を整えます。ザルで濾したら完成。
鯛のお刺身に絡める胡麻和えソースは、小さな耐熱カップにみりん、酒を入れてレンジで30秒程温めてアルコールを軽く飛ばしたら、そこに砂糖を入れて溶かします。あとは、残りのすりごま、醤油を入れてソースの完成。
海外でいただく和食で故郷を想う。そんな心の安らぎを与えてくれる、地元石川県の九谷焼は普段使いしやすい色味で、いろんなスタイルに馴染むので海外でも大活躍しています。
Greenlip Abalone あわび
オーストラリアで今が旬のアワビは、グリーンリップ/ ウスヒラアワビと呼ばれるもの。この種のアワビは比較的良心的なお値段で購入できます。売られているのは、大体、手のひらサイズのもの。
私が通うファーマーズマーケットでは、水槽内に入っており、1個AU$6で販売されています。肝醤油でお刺身にしたかったので、「これお刺身でいけるよね?」と尋ねてみると、”NO NO”と驚かれました笑。
ということで、今回は大人しく、バターで軽く焼いてから肝醤油で和えていただきました。食感も良く、大満足。日本酒との相性も抜群です。アワビの剥き方や肝の下処理などは、こちらのYouTubeが参考になります。
春の和食にもぴったりな九谷焼のモダン花詰めのワインカップは、海外の方にもよく褒めていただきます♡
Spanner Crab 蟹
アサヒガニです。身がぎっしり詰まっていて、蟹味噌も美味しいです。大体、AU$30/kg前後で売られています。こちらは、すでに茹でられているものですが、茹でる前から赤いのも特徴です。てへ、ぽり、みたいな見た目も可愛い♡
既に茹でてあるものが楽ですが、今回はせっかくなので、水槽内で元気いっぱい動いているものを購入しました。
今回は、オーブンで軽く焼いて香ばしくしてから、お米と一緒に炊き込みましたが、次回からは、蟹だけ蒸して、ご飯を炊いた後に一緒に混ぜ込む方法に変更しようと思っています。
お米と一緒に炊き込む場合は、蟹からの水分調整を考慮するのが難しいことと、細かい殻が入ってしまうなど歯応えが悪くなるのであまりおすすめはしません。それでも美味しくいただきましたが♡
やはり、蟹の旨味を存分に味わう方法は、シンプルに「蒸す」に限るのかもしれません。以前、蒸すと茹でるを両方一気に試しましたが、蟹味噌は蒸す方が濃厚で美味しかったです。
蟹ご飯、蟹のお味噌汁、蟹の和物など一杯でいくつか調理できるのも、蟹身たっぷりのスパナークラブ/ アサヒガニの魅力です。
これも食べたよ
旬のピークではありませんが、ファーマーズマーケットに出回っていたFlounderも購入しました。
ヒラメかカレイかどっちだろうと、困惑したら、「左ヒラメに右カレイ」と言われるように、大体は、お腹を手前にして、左を向いているのがヒラメ、右を向いているのがカレイになります。そのため、器に盛り付ける際も、他の魚とは違ってカレイは右向きで盛り付けます。
今回はカレイ。そして久しぶりに、カレイの煮付けに。器からはみ出てしまうので、切り分けました。
蟹ご飯に、蟹のお味噌汁、アワビや蟹の酢の物、ソラマメの揚げ焼きなどを添えて一緒にいただきました。コロナ禍で数年帰省できていませんが、ここは日本だな、と一人幸せを噛み締めた夕食でした。
あれも食べたい
Sea Urchin、オーストラリアのウニ。ナガウニ属の黄色いものが主流のようですが、真夏を除きほぼ一年中、出回っています。
私が通う美容院のシーフード好きオーナーは、よくキャンベラ・シドニー間の海岸でウニを獲ってその場で食べるという豪華海鮮週末旅を開催しているようです笑。(注意:釣りなど魚介類を獲るにはライセンスが必要になります)
次回、フィッシュマーケットで殻付きウニが売られているのを見たら購入しようと思っています。
オーストラリアでも手に入る新鮮な魚介類で、季節に感謝し日本を味わう食卓、ぜひお楽しみください。
それでは皆様、今日も美味しい食卓で、素敵な夜と一日を。
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