【Dilli Haat探検隊】インドで初めてサリーとパンジャビスーツを買ってみた

ディリー・ハート
NEW DELHI

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ディリー・ハートは、インドの伝統工芸産業促進のため、政府機関に登録された職人が15日間ローテーションしながら各地域の手工芸品を販売するマーケット。

都市の中心部にいながら、インド全土の多様な文化やお土産、食べ物に毎日触れられる、なんとも素敵な場所なのです。

ただ、ほとんどの品に値札がなく、外国人が「いくら?」と訊くと、やや高値から始まる交渉制で成り立っている、

最終的に「満足するかはいつも自分のこころが決めるby相田みつを」な所でもあります。

そんなディリー・ハートは、ニューデリーを訪れる観光客はもちろん、アートや新しいもの好きな地元民にも大人気。

インドに降り立ち約1ヶ月、大して知識のないまま向かった私ですが、デリーに三店舗ある中でも最も人気のあるINA店舗を訪れ、その魅力を堪能してきました。

私の視点からみたディリー・ハートの体験が、足を運ぶかどうか迷っている方にとって、少しでも参考になる情報があれば幸いです。

ディリー・ハート探検隊、隊長兼副隊長maimai(会員一名)が、値段交渉全くしないインド人ナビゲーター兼お手伝いさんのエルと行く、ディリー・ハートの旅、どうぞお付き合いください。

ディリー・ハートINAの入場料

私が今回向かった、INAマーケット前の、ディリー・ハートINA

2024年現在の入場料は、外国人は100ルピー、インド人は30ルピー(大人)。

この入場料をみても明らかなように、地元の方達は、観光客とは比較にならない良いお値段でお買い物しているんじゃないかと思います。

実際、エルはアート好きな子供たちとたまに訪れるらしく、小さな絵は100ルピーくらいで購入したよーっと。そして彼女、交渉はしたことない、と…!!

Dilli Haat INA
  • 場所:METRO STATION, 21, SRI AUROBINDO MARG, DILLI HAAT, KIDWAI NAGAR WEST, NEAR INA, NEW DELHI, DELHI- 110023
  • 営業時間:毎日 10:30am-10pm / 11am-10pm (12月1日-2月15日)
  • 電話番号:01126119055

何時に行くのがおすすめ?

ディリー・ハート

更新されているのかは怪しい公式サイトには、午前10:30オープンと記載されています。ただ、実際のチケット売り場の看板には、12月1日から2月15日の間だけは、11時オープンと記載がありました。

2024年1月某日、午前11:15に到着し、チケットを購入し周り始める頃には、半分以上は出店準備が整い始めていました。

今回、納得のお値段で購入できた二カ所の店員さん達から、「 Because you are the first customer, …. 」と、私が今日の最初の客だからという理由で、彼らの提示する半額以下で交渉が成立した時間は、平日の大体11:30前後でした。

インドには、一日の最初の顧客が商売繁盛や成功への縁起を担ぐというような文化的な信念や迷信があり、一日の初めに取引成立することが、その日全体に良い運気を呼び寄せると考えられているようです。みんながみんなこのような思想であるとも限りませんが。

最初の客であることが、どうして特別なのかを後からエルに訊いた時に、このように説明されました。

ということで、おすすめは、朝一の客になる!

どちらにせよ、お互いに誠実な態度で交渉成立することを願っています。

何が買える?

インドの履き物サリースカーフ、繊細に描かれた手描きの小物箱など、見ているだけでも楽しいアイテムが揃っています。

素敵だな、と思うものを見つけても、本当に買いたいと思うまで、いくら?とあえて訊かないことで、体力を温存するというのも、楽しくみてまわりたい私のポイントです。

貝殻の器とスプーンのセットはいいなぁと思っていましたが、「ここでは何に使うの?」という質問に「熱いスープにも使えるよ」と返ってきて、いい感じに購買意欲を抑えられました。

このとき、「〜産のキャビアやイクラに♡」なんて言われていたらまた違っていたかもしれません。

マーブルアートも豪華で繊細なデザインのものが沢山ありました。

キャメルボーンアートと言われるラクダの骨に描かれた緻密なアートは、感動的な美しさ。ただ、もともとお値段するにも関わらず、ネット上のさらに2-3倍で販売されていました。←買わなかったが後から検索。…いつか欲しいものリストへ。

陶磁器竹製の食器花器籠バッグ、ランチパーティでパンやチャパティを入れておきたくなるよな入れ物も発見!

現在開催中の、インド北部 Ladakh ラダック地方のフェアも充実していました。

伝統衣装を着て写真撮影ができます。(50ルピー)←エルが楽しんでいた笑。

ラダックアプリコットの食べられる健康にも肌にも良いとされるオイルは、香りも肌馴染みも良く、気に入り購入しました。2本買うと少しお得になりました。

ディリー・ハートここ注目

籠を見ていたら、ようこそ〜といった感じで、小さなカップに入れた温かい絶品ジンジャーチャイを提供していただき、サービスも最高だなと思っていたのも束の間、

しっかり請求されましたっ笑。

一人10ルピー(17円ほど)のチャイはとても美味しいので、ぜひ支払ってでも味わっていただきたい。

ディリー・ハート

お買い物中、三回ほど、マジック箱をもったインドのおじさんが、話しかけてきて、それぞれ全く同じマジックを披露してくれます。

もうそのトリック見たよ、というのは可哀想なほどキラキラの笑顔で、披露してくれるので、最後まで黙ってみてあげてください。

そして、驚くふりして苦笑いをして、そろそろっと去りましょう。ちなみに、こちらは無料です。

お手洗いは、普通に使えるレベルです。ただ、どのトイレをのぞいても、トイレットペーパーがありませんでした。私は、ティッシュをもっていましたが、普段持ち歩かない習慣の方はご注意を。

美味しいストリートフード

チョレ・クルチェ

Chole Kulche 130ルピー。こちらのひよこ豆のカレーが絶品でした。ベジタリアンミールなので、ベジタリアンの友人が食事しに遊びにくるとなったら、提供したいメニューリストに堂々ランクイン。

インドにいる間に、チョレ・クルチェはマスターしようっと。

ちなみに横に添えられたパンも日本人好みのお味。ふかふか、甘くないパンケーキのような感じで、これまたカレーに合う。

Jalebi 100ルピー。日本のかりんとうみたいなお菓子かなぁと思っていたら、超薄型ドーナツのような感じでした。

こちらで売られていたものは、頭が痛くなるほど甘すぎることはなく、甘いけれど美味しい、でもカロリー高そうだから、2枚でストップしておきたいな、というスナックです。

日本の姪っ子や甥っ子は絶対、気に入るだろうなぁ。

そして、このジャレビ、ホットミルクとセットでぜひご注文を。

Kullad hot milk 100ルピー。まさか、ミルクの隣の植木鉢みたいなカップに入れられたりして、と思っていたら、本当に、それに入ってやってきました。

こちらの、スパイスホットミルク、今の肌寒い時期にぴったり。ほっと、優しいお味でした。

と、こんなふうに、お買い物の休憩に、気軽に立ち寄れる小綺麗な(←インドにしては)屋台が沢山あります。お気に入りのインド各地のストリートフードを見つける楽しみもありっ♡

サリーとパンジャビスーツ購入

サリー

日本のお着物同様、素材はもちろん、手織りか機械織りかによってお値段も全く違ってくるサリー。

正直、サリーに関しては、バナラシサリーが有名ということくらいしか知識がなく、今回サリーを買うつもりも全くなく下調べせず、ただフラッと寄ったお店に、好みの色と柄のものがあり、交渉がうまくいったので購入しました。

こちらでは、生地のみ購入して、後から仕立ててもらいに他のお店に行く必要があります。

今回購入したもの。左は、バナラシのムガシルクサリー、右はバナラシのコットンシルクパンジャビスーツ(スリットの入ったトップスに、パンツ、スカーフの三点セットになる生地)。…という説明。

生地は柔らかく、素材の良さは触っただけでも納得。←ただ自分の感覚を100%信じていないので、帰宅後、はみ出た糸を焼き、シルクだと確認する笑。

煌びやかなインドの富豪が好みそうな、赤・青 VIVIDカラーに、キラキラストーン、柄がっつり、というのも着る方によっては素敵なのでしょうが、私はこちらでいうと素朴な雰囲気のサリーが好きなのだと、今回いろんなサリーを見せていただき学びました。

今回私が気に入ったサリーの言い値は、13,000ルピー。パンジャビスーツは、6,000ルピー程だった気がします。

このサリーにこの値段はないなと、思ったので、交渉する気にもならず、パンジャビスーツから、3,000ルピー以下まで下げ、その勢いで、じゃあ、両方買って10,000ルピーで!と言うと、

渋っていましたが、私が朝イチの客だということと、私は在住だから気に入ったらまた来るよ!など伝えつつ、最終的に両方買って10,500ルピーで交渉成立しました。

エルに、「私はできない!こんなに値引き交渉上手い人、初めて見たよ!マダム、すごいわー。」と、褒められているのか、けなされているのかよくわからない言葉を、交渉中、隣でずっと黙って見ていた彼女に、後から言われ続けました笑。

交渉術はアメリカでよくプレーしたCATANで鍛えられたのかも!?

私なんですけど。

こんなに安く買えたと言うことは、本当にバナラシかいな、とか、本当にシルクなのか、とか、夫の職場関係の専属テイラーにお願いするのは気が引けるな、とか色々不安になってくるんです。

この状況をみて、エルに笑われた。

値切るのはいいが、精神的にくる” 呪い” があとからジワジワついてくる可能性があるということをここに明記しておきます。

今後のために少しだけバナラシサリーについて調べてみたところ、とても参考になるYou Tube(英字幕)がありましたので、これを元に今後サリーを買う際に見ておきたい価格に影響するポイント二点をまとめました。

そもそも、バナラシサリーってなに?と言う方のために、私の理解の範囲で簡単に説明すると、

インドのバラナシで作られる、インド最高級サリーの一つ。上質なシルク金銀の贅沢な刺繍が施されており、結婚式や盛大なイベントに着用されるサリーです。最近では、手織りから機械織りのものや、シルクだけでなく安価な生地で作られたバナラシサリーも多く出回っているようです。

まずは、生地裏のZARI(金糸)の縫い方に注目します。

KADHUA weave (金糸で縫われた柄の裏側も綺麗) → 手織り(99%バナラシサリー, pure silk)
PHEKUA weave (柄のカットワークの周りに金糸が縫われている) →手織りまたは機械織り
 サリーを縦長にしてみて、​​ZARI(金糸)が平行(横)に縫われている場合 →手織り
 サリーを縦長にしてみて、ZARI(金糸)が垂直に縫われている場合 →機械織り
PHEKUA only (生地全体に柄) →完全機械織り

上から順に、お値段が高くなるようです。

さらに、手織りの場合は、サリーの上下どちらかに、左右同じ場所に小さな針穴があるはず。これは、手織り機を使用している印。

飛び出た糸を燃やしてシルクかどうか確認できます。
シルク:糸は火をつけた部分だけ燃えてすぐ消える
ポリエステル:糸がどんどん燃えていく

完全ポリエステルまたはナイロン生地のサリーは、1500-2000ルピーなど激安でコピー品が作られているそうですので、納得して購入するのであれば良いのですが、シルクだと言われて購入しないようご注意を。ちなみに、ポリエステルや、ナイロンは擦ると、カサカサ音がします。

以下のように重さでもわかるようです。
pure silk:800g- 
semi/fake: 500-650g

最終的には、生地の触り心地が自分の気に入ったもので、納得のお値段で購入する!というのが後悔しないポイントですが、今後は価格を左右する手織りか機械織りかにも注意して購入したいところ。←個人的には機械織りでも問題ないのですが、だったらもっと安くして、と言いたいだけ。

ちなみに、私が購入したものは、バナラシかどうかも判断しがたく、シルクではあるが、機械織り、ということはわかりました。

そして、私の中では後悔はないっ!!!…と言わせて。ぼそっ

使わなくなったサリーはクッションにするというのもいいですね!

以上、ディリー・ハートINA探検隊・隊長による初回レポートでした。皆様も、インドでお気に入りの一つとの素敵な出会いがありますように。

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