【椿 Camellia】人生において追求し続けたいもの
カテゴリーだけ作って、いつまで空のまま放置しておくんだと思われたであろう、「Ikebana」の初投稿になります。
まずは、私が嗜む「草月流いけばな」について。
「いけばなは、いけた人のものである。」という理念が根本にあるように、植物の美しさを重んじ、いけるものの個性というセンスが加わる、自然をアートに昇華したものが、「いけばな」なのです。
まずは、美しさの基礎をじっくり学び、その後、この人についていきたいと思う師匠のもとで、学ばせていただき、何年もかけて自分の感性を磨いていく。まさに、クモのように地道にコツコツと。
そして、自分の形ができたあとも、時代の流れに調和しながらさらに上を目指していく。だから一生学び続ける、終わりなき道であり、それこそが華道なのでしょう。
Ikebanaカテゴリーにおいては、目次を使用せず、ちょっとつぶやいていく場にしていきます。
椿 Camellia
日本では11月から4月頃まで出回る椿。オーストラリアでは、晩冬から初春の現在、お庭に咲き乱れています。
大ぶりな花、艶やかな緑色の葉をいかして、いけばなの基本、「線・色・塊」を一枝でも表現できる花になります。
薔薇のように、はらはらと一枚、また一枚と儚げにこの世にさよならを告げることはせず、
「んじゃっ!さよならっ」と、美しさの頂点にいたものがあっさり引退宣言するかのように、ある日花ごとそっくり落ちてしまいます。
そんな潔さも好きですが、最も麗しいと感じるのは、咲ききる手前。
このあたりで、後ろから、ピンを一つさしてあげると、急にぽてっと花が落ちることも防げます。
そして、少し上を向かせる。そうすると、これから訪れる未来への希望を表現できるのではないかと思います。
椿ってかっこいいな。
今日も自分の探究心に華を添えてくれた植物に感謝。
それでは、皆様、素敵な一日を。
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